新薬モニターは厚労省の認可済みで安全基準を満たした新薬を、製薬会社が発売前に治験のために謝礼を払って募集するボランティアです。
高い報酬と高環境が魅力で、参加資格がありますが、時間のとれる人にはお薦めです。
新薬モニターとは、発売直前の医薬品、健康食品、化粧品などを実際に使用して、その効果等を確認するために、血圧、体温、採血、採尿などの検査を受けるアルバイトです。製薬会社が新薬を開発して世の中に送り出す際に、実際に新薬を使用して、薬としての有効性や安全性についてのデータをとるために新薬を治験するボランティアです。新薬モニターの仕事は、新薬などを服用して検査を受けるだけですので、それ以外の待ち時間は全て自由時間となります。新薬モニターでは、短時間の検査が終了後は、施設内でゲーム、DVD鑑賞、読書、勉強等、好きなことをして過ごすことができます。
新薬モニターが治験する発売直前の新薬として、医薬品、健康食品、化粧品などがあります。新薬モニターは新薬の審査の際に提出されるデータを提出する仕事で医療の発展のためにはなくてはならないボランティアでもあります。
新薬モニターの報酬は、1回の参加で数万円から数十万円、日給換算では2〜3万円程度と高額です。また、新薬モニターはボランティアとの位置づけですので、報酬から税金は惹かれません。報酬は給料ではなく謝礼と言う形で支給されるため、副業が禁じられている会社員なども参加できます。
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新薬モニターは、厚労省認可済みの、安全基準を満たした薬が対象です。国は新薬モニターの安全性を確保するためにGCPと呼ばれる厳しい安全基準も定めています。実際に新薬モニターで使用される新薬の種類は大きく3つに分けられます。
@日本以外の海外ですでに市販されている薬を日本で発売するために新薬モニターが治験するものです。新薬モニターで使用される新薬のほとんどが海外の新薬を日本人で治験しデータを取る為のものです。アメリカですでに市販されているバイアグラを日本で発売するための許可を取る等の例です。
Aすでに日本国内で市販されている薬を日本国内の他社の製薬会社が同様な成分の新薬を製造し、日本で販売するために新薬モニターの治験が必要な場合です。I社の薬の特許が切れたため、O社が同一成分の薬を製造し、日本で発売するための許可を取る等の例です。
B新しく研究開発され、有効性が確認された新薬を承認し日本で発売するために新薬モニターが治験するものです。この新薬モニターが実際に治験することはごくまれです。新薬の開発には長期の研究開発期間あり、人に治験するまでには10年以上の期間を要することがあるためです。
新薬モニターには参加資格があり、誰もが参加できるというわけではありません。新薬モニターの参加資格は日本国籍を有する20歳以上の健康な男女です。新薬モニターの治験によっては上限年齢が制限されます。女性対象の新薬モニターの募集数は、男性の新薬モニターよりも少ないですが、化粧品や健康食品等の治験では女性対象が多いようです。また、女性新薬モニターへの負担軽減として、月に数回通う程度で治験が出来るものもあります。新薬モニターのうち、女性を対象とした治験内容は、婦人科に関係した新薬の承認等に必要で、女性新薬モニターの需要は高いようです。
この他新薬モニターの参加資格として、薬剤アレルギーがないこと、3ヶ月以内に献血をしていないこと、身体に刺青をしていないこと、身分を証明できること等で、常備薬を服用している人や持病、虫歯のある人の参加可否は治験内容によります。
また、新薬モニターの参加資格には体重制限もあります。新薬モニターの体重制限にはBMI値(体格指数)が用いられ、BMI値が18.5〜25.0(kg/u)の範囲内であることが新薬モニターの参加基準ですが治験内容によっては変更することもあります。
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